2012年10月06日

10月最初の1週間がオワリマス

10月に突入。
今年も残り2ヶ月。2013年がもうすぐそこまでやって来ています。

受験に向けての心構えをそろそろ、この辺りで構築して行くべき時な気がしています。
刃物をスー、スーと少しずつ研いでいきながらその切れ味を増して行くような、そんなイメージでこれからの予備校生活を営んで欲しいかなぁと…。

これから本当に色々と怒濤のスケジュールです。実技も学科もなんとなく今までやって来たことが少しずつ水面下からのぞいて、現れてくるわけで。
何かを見失いそうになったら、大切なことはなんなのかをもう一度しっかりと捕まえていくことが大事だと思います。やることが多くてパニックになってもしょうがないし。

写真.JPG

前置きはさておき、油画科昼間部は想定油彩。明日は外部の実技コンクールに武者修行に行くゆえ、気合いが違います。

絵画表現とは画面の中に、ある一定の秩序を構築すること、だと思います。どういうルールに則って絵を組み立てていくのか。ある種のプログラミングを組み立てていくような…。

もちろん、無意識において出て来てしまう表現内容というものもありますが、でもそこは意識によってなんとかコントロールをしていきながら、自覚しながら制作を進めて行く方が、やっぱり健全で、手応えを感じながら先へ進んで行けるのではないでしょうか?

まぁでも、最後の最後は身体が今までやってきたなかで覚えていることでしか、動かないんですけどね。

また、それは別のお話ということで。

がんば!

ichi
posted by ユガカ at 14:12| 千葉 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 油画科通信 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年09月29日

9月も終わり。もうすぐ10月。

皆様、お久しぶりです!

夏期講習会の怒濤のブログ更新、アレで力を使い果たしてしまったのでしょうか…だいぶ間が空いてしまいました。

9月も終わりを迎え、来週から10月です。

ここへ向かう道すがら、キンモクセイの香りを嗅ぎました。もう秋ですね。

占星術的に10月は約2年半、天秤座に居座った土星が抜けるらしいので、これで少しは僕も精神的に肩の荷が下りるのでしょうか?
まぁ、これから受験シーズン本番なので、あまりそういうことはなさそうですけども。

写真.JPG

油画科昼間部は静物油彩。
石膏像に色々なものが取り付けられております。

2学期は様々な絵画表現を実験&実践して、自分にあった表現の核心をつかまえてくれればなぁと思ってます。
しかし、1学期の流れも忘れずに、その延長線上での「表現」を目指していってもらいたいです。

個人的に、絵画表現とは「何を見せて、何を見せないか」という思考のもとに組み上げられていく表現であると思っています。それが、様々な演出や描画方法を生み出し、その独創性がオリジナリティーに繋がっていくんだろうと。

例えば、ある台本があって、それをまずは一字一句間違えずに読むところから、抑揚を加えどこにアクセントを置き、どうすれば気持ちが伝わるかという所へ、さらにそこから一歩踏み込んで、自分なりにアドリブも交えながらどう感情を表現していくかという以心伝心の境地へ向かう。

すでにある様々なものから「何を伝えるのか」という取捨択一が表現の基本です。

表現とは目の前や頭の中にあるものを整理分類して、どこの引き出しを開けて、どこを閉めるのかということに尽きると思います。

なので、1学期にさんざんやってきたモチーフを見る訓練。そこからどこにアクセントを置くか、どのようにしたらもっと伝えたいことを判りやすく描き出すことが出来るか…と考えながら制作に取り組んでもらえると良いかなぁと。

今日は昨日に引き続き実技終了後の夜間、センター模試があるけど、今がなんだかんだで踏ん張りどころ。年開けたらある意味流れに身を任せるしかないし。勝負どころです。

がんば!

ichi
posted by ユガカ at 13:47| 千葉 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 油画科通信 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年09月05日

自由制作展まであと11日!

9月になりました。今年もあと3ヶ月。2013年まであと3ヶ月しかない!

来年の2月からはもう私立大学の試験が…。入試までの時間がかなり差し迫ってきました。

そろそろ各予備校の公開実技コンクールなんかも始まってきますね。少しずつ受験に向けて色々な物事が動き出していきます。

写真.JPG

さて、アトリエ新松戸は今、全科をあげて9月16日〜17日におこなわれる自由制作展へ向けて絶賛制作中。各自思い思いの作品に懸命に取り組んでいます。

受験における様々な制約を忘れて、自由な発想でモノ作りのパッションをここでぶつけて欲しいです。

「試合に負けて勝負に勝つ」とか「勝負に負けて試合に勝つ」とか、そういった言葉がありますが、入試は「試合」なので、まぁどんなに勝負の内容がまずくっても、勝てば良いわけです。というか勝たなきゃ意味がない。
ので、なかなか自分の思い通りに全ての制作や作品の内容をコントロールするってことはまず出来ません。こんなことを書いては語弊があるかもしれませんが、ある意味、「どんな手を使ってでも勝つ」って気持ちが大事だったりします。良く言えば「下らないプライドは捨てる」ってことです。試験においては…。

しかし、それはこれから、入試に向けて少しずつやっていけば良いんだと思います。今は「勝負」の内容にこだわって、自分の思い通りのイメージや想像したものを如何に自分の納得できる形にしていけるか、具体的に作り上げることが出来るかって部分に重点を置いて頑張って欲しいと思います。

毎年、自由制作展では人気投票によって順位がつきます。それはまぁ「試合」ってことですが、今回に限っては「試合」に勝つよりは「勝負」に勝って欲しいと思ってます。

どれだけ自分自身と向き合って作品が作れるか。何を良しとして何にこだわっていくのか。

そこをしっかりと見据えないことにはこれから先、結果に振り回されて、自分自身を見失う恐れがあるからです。

自分は何がしたいのか、何に情熱を傾けることが出来るのか。

目先の結果にとらわれない強い意志を持って制作に取り組んでいって欲しいなと…。

モノ作りの熱い情熱を胸に。ガンバ!

ichi


posted by ユガカ at 17:16| 千葉 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 油画科通信 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年08月18日

自由課題3日目


先生が事故ったと思ったら、生徒も事故りました。
大事にいたらなかったのでよかったですが、いきなり理不尽な事故が身に起こるかもしれないと思うと恐ろしいです。

さて中期も最終日になりました。
みなさん自分の表現や考えはまとまったでしょうか?
そんなすんなりいくような話ではないですがまとめていかないといけないという・・・
うーんむずかしい。
今日は隣のデザイン科もコンクールの講評。
気付けば夏も終わってしまう。
残りわずか、みんながんばっていこう!

かわむら
posted by ユガカ at 13:40| 千葉 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 油画科通信 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年08月17日

自由課題二日目


さてさて気付けば八月の半ばもすぎました。
暑さも過ぎてしまえば受験まですぐそこ。
うーん、講師側の焦りが生徒達にも届くと良いんですが・・・

今日は自由課題二日目ということですが、三日課題で一番大切なのは二日目だと思います。
駆け出しも締めも勿論大切なんですけど、精神的に一番だれやすいのがこの二日目。
実際の試験で三日課題の試験はないといえど、これから長いスパンで作品を作っていくのに一番伸びる時間はこの真ん中の時間。
勿論何処に時間を割くかなんて作家の自由だし、星の数程作品もあるので一概にもいえませんが、私は作品の着想に至った時点で作品の始まりでドローイングも取材もリハーサルも思考する時間までもが真ん中の時間に分類され、人の目に触れた時点で作品となるというのが私の持論です。
逆に制作過程を後ろでずっと監視されていればそれは作品が継続されている。
私と相手の関係が作品を通して存在している状態にあるということです。
話が横道に逸れました。
とりあえず泣いても笑っても自由課題という、割と自由の表現の効く課題は今回で終わり。
後期からはデッサン地獄が待ってます。
でもデッサンなんて絵心と勉強心があれば絶対描けるはずなので、みんな後期でデッサンを完璧に身につけちゃいましょう。

IMG_0465.jpg

かわむら
posted by ユガカ at 13:06| 千葉 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 油画科通信 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年08月16日

夏期講習!〜中期カリキュラムも終盤の巻〜

夏期講習中期も今回の課題で終了です。

写真.JPG

カリキュラムではここは自由課題だったのですが、急遽変更。静物をモチーフにしたイメージ課題です。テーマは「間(ま)」。

「あいだ」とか「空間」とか、色々な解釈がありえます。テーマから自由に発想したり、連想しながら静物を表現出来るといいですね。

構成課題やイメージ課題の場合、しっかりと自分の興味やテーマをしぼって、どういうところで絵にしていくのか、絵を作るアイデアを明快にしていかないと、構図だの明暗の構成だのアレやコレやとヤルことは色々あり、どこから形にしていけば良いのか判らなくなって、出口のないトンネルをひた走ることになったりします。

ズブズブと表現の無限地獄に沈まないためには何よりもまず自分の絵の正解を自分で決めてしまうことです。

色調のきれいな絵なら色調がきれいに描ければ正解。誰よりも巧い絵なら見る人がため息をもらす程魅了することが出来れば正解。アイデアやコンセプトが秀逸な絵なら、IQ150くらいの奴が描いたように見えれば正解。

曖昧なゴールを設定せずに、明快に制作を進めることがまずは先決じゃないかと思います。
「自分探し」とか「オリジナリティー」を求めるよりは表現のクオリティーをまずは磨くことだと思います。

1学期から夏期講習にかけて、これまで自分が学んできたことや考えてきたことが1枚の絵となって現れてくると良いですね。

ガンバ!

ichi
posted by ユガカ at 13:50| 千葉 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 油画科通信 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年08月15日

夏期講習!〜ジオラマ絵画最終日の巻〜

8月15日。今日で終戦から67年。

人間、自分が経験した物差しで物事を計るけれども、歴史を紐解いていくと自分の物差しがいかに自分に都合良く作られているかを実感します。
特に戦争体験についてのドキュメントなどを見ると、普段自分が信じていることがどれほど脆い基盤のうえに成り立っているかということを痛感します。

世界情勢が混迷する中、終戦記念日である今日一日くらいは、ちゃんと戦争や平和について考えてみようかなと思っています。

写真.JPG

さてさて、書き出しから少しシリアスな内容になってしまいました。
アトリエ新松戸油画科は本日ジオラマ絵画最終日。
自分で制作したジオラマをモチーフにして絵を描く課題です。

どういう部分を絵にしていくのか?そもそも絵って何だ?とか、いろいろと疑問を持って課題にあたってみましょう。疑問がなければ更なる理解のために行動することもないハズです。
だから絵を描きながらアレコレ考えることは大事です。

これから受験までに実に様々な密度の濃い経験を積んでいくと思います。経験し、考えた末に自分の出した答えがある切っ掛けで全然通用しないという場面もあるかもしれません。それでもそこからさらに経験を積んで一歩一歩「正解」に辿り着くしかないんでしょう。

そして受験当日に自信をもって、この1年間でつかんだ「正解」をぶつけて、良い結果が勝ち取れるようにしていくしかないんでようね。

最後受かれば苦労も報われて晴れやかな気分になれると思うよ!

色んな矛盾や疑問に自分なりに答えを見つけて1日1日を着実に進んでいきまっしょい。

がんば!

ichi


posted by ユガカ at 13:52| 千葉 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | 油画科通信 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年08月14日

夏期講習!〜ジオラマ絵画2日目の巻〜

写真1.JPG

本日もジオラマ絵画の続きです。
昨日はモチーフとなるジオラマを作成。今日はそれをもとに実際に絵を描いていきます。

ジオラマのどの部分を描くか?どこに着目すれば面白くなるか?まずはエスキースやドローイングを繰り返して「絵になるポイント」を探して欲しいと思います。

漫画であったり、アニメであったり、小説であったり、それぞれのメディアによって表現できる内容やポイントというのは微妙に違うと思います。

絵画には絵画のポイント、押さえどころというものがある。

写真2.JPG

でもその範囲というのはそんなに狭いものではないし、一人一人によっても違いがあると思います。
そこを各自が見極めていけると良いかなぁと。

絵にしたときに、絵じゃないと伝わらない「面白さ」。それは例えば絵具の扱い方であったり、時間をかけて丁寧に描き込まれた仕事量であったり、点線面の心地良いバランスであったり、色調の美しさであったりと様々です。勿論それ以外にもひたすらにある。

そういった絵画としても「ツボ」のような部分をしっかり押さえながら制作していくことはこれから絵を学んでいく上で大切なポイントだと思います。

自分なりの絵のポイントをしっかりと打ち出しながら制作出来るといいですね。

がんば!

ichi

posted by ユガカ at 11:50| 千葉 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 油画科通信 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年08月13日

夏期講習!〜ジオラマ絵画の巻〜

夏期講習中期も折り返し。早いもので8月も中盤です。

写真1.JPG

今日から3日間、油画科は「ジオラマ絵画」。
自分たちでモチーフとなるジオラマ(オブジェ)を制作し、それをもとに油彩を仕上げます。
イメージを具体的な形にしてから絵画を作っていくという課題です。

中期のカリキュラムは自分で発想し展開する能力が問われる課題が多いです。
1学期や夏期講習前期カリキュラムは与えられた課題に対してやることもだいたい決められていましたが、自分で興味あるモチーフを見つけ、問題を設定して探求するということがここでの目標になってきます。

詰め込み式の学力からPISA型学力へという、ゆとり教育が本来目指した教育方針ですね。習ったことをどれだけ現実的に応用出来るかということが問われます。

クリエイティブなことに携わろうと思ったら絵を描いたりするスキルは勿論必要ですが、やはり面白いと思える発想やアイデアがなければ務まるものではないと思います。

答えがない分、浮かんだアイデアを紙に描いては検証して、それを何度も何度も繰り返して、可能性を1つ1つ潰していきながら、本当に面白いと思えるアイデアに辿り着くしかないと思います。
失敗を恐れず、思いついたことをとりあえず形にして、手を動かすことを面倒くさがらずにやってくしかないんじゃないかと…。
クリエイティブって結局忍耐なんじゃないかって最近思います。
そんなかで、あとは色々なもの触れて常に感覚をリフレッシュしていったりってことも凄く大切ですね。

シンドクてもこういうところで楽しめるかどうかが、才能と言えば才能かもね。

がんば!

ichi
posted by ユガカ at 10:15| 千葉 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 油画科通信 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年08月11日

自由課題!


今日は自由課題最終日。
自由に絵を描くというのは、一見楽しそうにみえてとっても難しいことだと思います。
デッサンだったらこうしてこうすればこうなると答えが結構ありますが、良い絵ってこうしてこうすればこうなるとはあんまりいかないものです。
機械的に行ってもいいものでもないし、試行錯誤しても絶対いいものが出来るというわけでもない。
でも受験とか最終的に本番試行錯誤しながらも、楽しんだ方がいいもの出来っちゃったりするものですから怖いところがあっちゃたり。
難しいものですねー。
でも結局最後にものをいうのは情報量と経験だと私は思います。
だからみんな頑張ってね!
IMG_0379.jpg

かわむら
posted by ユガカ at 13:23| 千葉 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 油画科通信 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年08月10日

夏期講習!〜油彩自由課題の巻〜

最近は夜涼しいですね。安眠が続いております。

写真1.JPG

油画科は油彩による自由課題。
前回の100枚ドローイングをもとにして、キャンバスに自分のテーマで絵画表現をしていきます。

構図や設定、表現方法や画材の使い方などなど、たかが1枚絵を描くだけでも、考えなければならないことはゴマンとあります。
それら1つ1つに自分なりに答えを出してゆくことが、絵を描いてゆく皆さんに課せられた問題であり、テーマです。

そのために絵画の歴史を紐解いてみたり、自分の興味ある題材を取材したり、絵具や画材について研究したり、技術を磨いたりと、やるべきことは様々。

しかしそれは「受験」という枠内だけで収まる問題ではなく、絵を描き続けてゆくなかで一生かけて考えてゆくことなのだと思います。

なので、あまり焦らず、背伸びをしすぎず、今現在の自分が絵画表現において抱えている問題をしっかりと見つめて、表現していけば良いと思います。

写真2.JPG

考えなければいけない問題が多すぎて、頭がパンクしそうな人もいるでしょう。そういう時は何か1つのことを決めるて、そこをブレずに進めていけば、他のことはそれに合わせて決まってきます。

自分が一番面白いと感じること、興味を持てることを見つければ、周りの扱いはおのずと見えてきます。

今出来る精一杯のことを全力でやっていきましょう。

がんば!

ichi
posted by ユガカ at 11:48| 千葉 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 油画科通信 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年08月09日

夏期講習!〜100枚ドローイングも2日目!の巻〜

日差しは強いが、風はヒンヤリ気持ちがいい。
そんなお天気ですね。

写真1.JPG

さて、今日も前日の100枚ドローイングの続きです。
壁一面にドローイングが広がっております。それでもまだまだ100枚までは程遠い。

思いついたらすぐに手が動いてイメージをカタチにしていく癖をつけておくことは凄く大事です。
考えるだけ考えてメモの一つも取らないなんてのは、もってのほか。
とにかく頭に何かが浮かんだら文章でも落書きでもなんでもいいから目に見える形で残すようにしておくと、あとで振り返ったときに切っ掛けが掴みやすくなります。
思考の痕跡をたどることで自分が何をやろうとしていたのかといったことや、作品のコンセプトなんかも整理しやすくなります。

「コレがあって、コーしたから、コーなりました」っていう部分が見えてくると、流れが掴みやすく、説得力も増してきます。

明日は今回制作したドローイングをもとに油彩画に取り組みます。
どれだけ自分なりの「表現」に対して真摯に向き合えたかがここで出てくると思います。

「何となくやってみたかった」っていう単発の表現ではなく、自分なりの流れや行為を意識しながら1枚1枚作品を積み上げて自分なりの表現が展開していけるといいですね。

ガンバ!

ichi
posted by ユガカ at 13:51| 千葉 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 油画科通信 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年08月08日

夏期講習!〜100枚ドローイングの巻〜

今日はヒンヤリとした、若干肌寒さを感じる天気ですね。

卓球は団体で銀。インタビュアーが愛ちゃんに「20年かけてのメダルですね」と声をかけていました。20年…スゴい。
金メダルではないことは残念ではあるけど、メダルなんて普通獲れないから価値があるし、オリンピック行くだけでもスゴいわけで。
メディアによってそういった凄さの距離感がイマイチ判らなくなってるってのはある気がする。

自分自身の人生振り返って比べてみたら、ホントにすげーぜ愛ちゃん!タモさんと卓球やってたのにな…。

写真1.JPG

本日油画科は100枚ドローイング!
今日明日の2日間で100枚以上のドローイングを描き上げます。

要はヘタな鉄砲数打ちゃ当たる作戦、というか課題です。
とにかく描いて描いて描きまくる。そのなかから良質なドローイングを抜き出して、それを参考に、また、描いて描いて描く。そこからさらにまた良質な…ということを繰り返して、自分の絵画表現のテーマを明確にし、クオリティーの高い作品を目指します。

写真2.JPG

10枚描きためたら講師とディスカッション。作品の出来、不出来について話合います。学生は思いついたことを何でもやってみる。講師は絵画としての面白さや受験のことについて話をしながらディレクションをしていく。

孫子曰く「敵を知り、己を知れば、百戦危うからず」

美大受験をするということは、他人からの承認を前提に表現していくということでもあります。
評価され、認められるには絵画の歴史や美大受験のポイントを知らなくてはいけない、そして自分自身の資質や能力も知らなくてはならない。

この課題で様々なことに気付いて学んで、絵画表現のための盤石な土台を作れたら良いですね。

ガンバ!

ichi

posted by ユガカ at 10:44| 千葉 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 油画科通信 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年08月07日

夏期講習会!〜人物デッサンの巻〜

昨日は雨でしたが、今日は打って変わって晴天。良い天気です。

写真.JPG

本日の油画科は人物木炭デッサン。
前回の人物クロッキーに続いて、今回も人物課題です。

しっかりと観察して人物としての比率やプロポーション、モデルさんの表情に注意を払いながら描き込んでいって欲しいものです。

制作時間は6時間です。
今年の夏期講習は比較的2日間での制作課題が多いですが、1日課題の時は時間配分なども考えながら描いていかないと後々とんでもないことになったりするので、しっかりタイムスケジュールを建てながら描き進めましょう(勿論2日課題でもタイムスケジュールは大切ですけどね…)。

人物はポーズごとに多少姿勢が崩れます。いくら毎回同じポーズになるようにしても、そこは人間ですからね、微妙に変化します(顔の角度とか、服の皺とか…)。
石膏像のようにピタリとは止まってくれないわけで。

基本的には画面の中で、モデルさんのポーズや仕草を再構成して、人物として破綻のないように描いていくっていうのがポイントではないでしょうかね。色んな記憶を頼りに1枚の揺るぎないイメージを作っていくような感じでしょうか?

写真が発明されたとき、人々はその静止した画像に驚嘆したようです。大理石のように動かない人物の画像。
それまでの生活環境から得ることのできる知識やイメージとは大分かけ離れたものとして捉えられたみたいです。
以前は、人は「動く」ものであり、事物はそういったイメージや記憶の集合体として存在していたのでしょうね。だから、写真の画像は驚異でした。いまでは日常に溢れているので、ありきたりなイメージとして捉えられたりもしますが。

今の時代で言えばスーパースローの映像を見て、「あ、こんな風に映るんだ」とか、3Dの映像を見て「うわ!飛び出ている」とか、そういった映像の一つ一つに驚嘆するのと近いかもしれません。

そういう意味で絵は写真とは違い、作り手のイメージや記憶、思考などと連動した表現媒体でありますね。

自分なりの人物像を求めて、アーでもないコーでもないと、試行錯誤しながら描き進めて見て下さい。

ガンバ!

ichi
posted by ユガカ at 11:47| 千葉 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 油画科通信 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年08月06日

夏期講習!〜人物クロッキーの巻〜

室伏、銅メダル!感動を有難う!といった気持ちで今朝は来ました。なんか調子悪かったみたいだけど、それでも銅メダル。
フェンシングも団体で銀!すごい。
結果はどうあれ試合内容としては今回のオリンピックはハラハラドキドキの連続です。

そして今日、8月6日は広島の日ですね。
続いて長崎、そして終戦と、67年前にはそういったことが起こっていた…。

オリンピックは世界が平和であることの証拠であると思います(シリアでは今、内戦状態ですが…)。この大会が未来永劫続いてくれればとホントに思います。

写真.JPG

夏期講習会も先週で前期カリキュラムが終わり、今週から中期の日程で授業が進んでいきます。
中期1発目の課題は人物クロッキー。
人物を素早く捉える訓練です。

短い時間で絵を描くには画面全体のバランスを常に気にしながら、まずは何から描いていくか?どこから説明していくか?など、しっかりとした絵の組み立てやプランがないと描けません。

普段の課題は通常6〜12時間かけて1枚の絵を描きます。ので、けっこうダラダラと描いていっても何とかなったりもするのですが、クロッキーの場合、20分で1枚の絵を仕上げなければならず、短い時間で確実に自分の思ったことや、モチーフ(モデル)の状況を説明できるスキルが問われます。

そのためには全体を俯瞰して、絵として描き込むための情報を取捨択一しなければならないわけです。
画面全体の大まかなイメージの把握と、その場その場での臨機応変な対応が必要になります。

最近、3歳になった子供に数字を覚えさせるのに、数字の書かれたカードを使ったトレーニング法があって、どういう風にするのかというと、カードをめくりながら数字を詠んでいく。
しかも「そんな速くて覚えられるのか?」というくらいのスピードで。バババババ〜って。
でも、めくる速度が速いことで子供は集中してカードを見ていなければならず、逆にゆっくりやるよりも頭に入っていっているみたいでした。

このクロッキーも集中して1枚1枚を描いていくことができれば、相当絵を描くスキルが身に付くのではないかと思います。

今日から中期2週間のカリキュラムがスタートです!なんだか外は雨が降っていますが、ガンガン手を動かしていきましょう。

ガンバ!

ichi
posted by ユガカ at 11:04| 千葉 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 油画科通信 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年08月04日

油彩課題!

ブログ更新が続いてる・・・!

今日は松戸の花火大会らしいです。
実はアトリエの屋上から花火がよく見えるらしいので機会があったら是非みてみたいものです。
でも今日はサッカーもあるらしいので、みなさんどっちを見るのか迷っているのではないのでしょうか?
ついでに私は試合とか見てると入れ込み過ぎてお腹が痛くなってくるのであんまり試合観賞はしません。

さて今日は油彩二日目!
今までやって来た前期の課題の集大成ですね〜
みんな感じを掴めてきてくれればいいんだけど。

講師としてやっているとつくづく思うのですが自分が絵を描くのと生徒が絵を描くのは全然違う訳で。
生徒は先生に見られる前提で絵を描くし、なるべく先生のいうことを聞こうとする。
だから楽しくないと感じちゃったり、何のために描いてるのかよく分からなくなってしまいがちで、最悪それで絵が嫌いになってしまう。
私的にはそれが一番最悪だと思います。
昔ムサ美の先生が、
"なんで人はより早く走ったり高く跳んだりしようとするのか。
それは神様に見せる為で、絵もそうなんだよ"
なんて言ってたことをオリンピックを見てて思い出しました。
神様だけに見せるのもどうかと思いますが、そんな心も少し持ちつつで絵が描けたらいいんじゃないかなと思います。

IMG_0305.jpg

かわむら
posted by ユガカ at 14:00| 千葉 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | 油画科通信 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年08月03日

夏期講習!〜静物油彩の巻〜

今日はオリンピック男子ハンマー投げの予選がありますね。

ハンマー投げ好きなんですよ、見るの。とにかく遠くに飛ばした方が勝ちっていうのが、ものスゴく分かりやすくていい。(ちなみにバレーとか野球とかは僕にはルールが複雑で良くわかりません…。)
日本代表の室伏選手の求道的な姿勢にもグッと来ます。予選は本日、日本時間19:20から。ちぇけら!

写真.JPG

というわけで、夏期講習会前期日程もいよいよ最後の課題。静物油彩です。

今までやってきたことや、教わってきたことをベースに絵が組み立てられるといいですね。
予備校での課題とはいえ「作品」としての意識をもって制作に当たってくれればと思います。

絵は「表現」なので、やっぱり自発的な何かがないといけない、と僕は思います。

難しいのは、その自発的な部分が優先しすぎて、見る側が「そんなんわかんないよ!」ってなっちゃてもダメだし、逆に義務感だけで描きすぎても「で、何がやりたかったんですか?」ってなっちゃう。

そのバランスがやっぱり難しい。もちろん技術や技法的な部分もそこに加わってくると思います。

ガンダムの原作者として有名な富野由悠季が宮崎駿について語っていたことがあって、宮崎駿がオスカーを取るほどの監督になれたのはプロデューサーの鈴木敏夫氏がいたからで、彼がいなかったら宮崎駿はカリオストロ止まりの監督だった、と。あの2人は正反対なんだけど、だからこそお互いが補い合ってあそこまでなれた、と。

そういった内容の話があって、で、その話を読んで思ったのは、もちろん宮崎駿は天才だと思うけど、それでもやりたいようにやっていたら、今のような形で世の中に受け入れられるということはなかったのだろうということ。

要するに「やりたいことと、やらなきゃいけないこと」のバランスが大事だってことをなんとなく感じる話だったのでした。

それはモノを作っていく上でスゴく考えさせられる話だと思うし、僕自身、受験生を指導してゆく上でも考えさせられる話だなぁと。
受験生自身にも考えて欲しいことではあるなぁと。

「やりたいことと、やらなきゃいけないこと」のバランス。

まずは今回の課題からそういったことを意識して制作してみるのも良いんじゃないかと思います。

今日も一日、がんば!

ichi
posted by ユガカ at 11:23| 千葉 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 油画科通信 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年08月02日

夏期講習!〜カラーコラージュ二日目〜

もう8月。

そして連日30℃近い気温。
アツい!

写真.JPG

本日も昨日に引き続きカラーコラージュ。
色の付いた模造紙を画面に貼付けて、モチーフを大きな色面として扱いながら絵を組み立てていきます。

最初の頃は形をアウトラインや輪郭線、いわゆる「キワ」で見てしまうのですけど、絵具を使って絵を描いていこういこうとする場合、キワよりも面、輪郭線の内側の変化をしっかりと観察しながら進めていかないと中の絵具がフワフワと浮いているように見えてしまって、おさまりの悪い絵になったりします。

昔はそういうのを「色価(バルール)が合ってない」とか言ったりしましたが、最近はあんまりそういう言葉も聞かないですね。(他にはマッスとか。ノーブルなんて言葉も最近聞かないな…。)

ここ数日続いているコラージュ課題の成果が次回の静物油彩の課題に活きてくれると良いですね。

そしてとうとうオリンピック、始まりましたね。
選手の活躍を見てるとやっぱ勇気もらいますよね。メダルに関してはあんまり目覚ましい成果はないみたいだけど。
超一流選手の超真剣な姿を見るだけで、僕なんかは背筋が伸びる思いです。才能ある選手が4年間、ひたすら努力して、それこそ生活の全てをその種目に捧げて、国の代表になって世界一を目指して、ただただ前へと進んでいく感じ。
色々な物を背負い、多くの物を賭けて勝負する。
でも勝つのは一人。あとは負け。どんなに頑張っても負けは負け、という現実。

勝負の世界はほんとに厳しいよなぁと、改めて実感させられます。
でもそういう厳しい世界で頑張っている姿に、困難なことに果敢に挑んでいく姿に、やっぱ勇気を貰うわけです。

みんなも今年は受験生。まさに勝負の世界に身を置いているわけで、オリンピック程の大きな試合ではないけれど、選手の頑張りを目にして、「自分も!」と気持ちを鼓舞してくれたらなぁと、思います。

まだまだ続く夏期講習。暑さに負けず、がんば!

ichi
posted by ユガカ at 14:56| 千葉 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 油画科通信 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年08月01日

カラーコラージュ!

毎日更新になっているこのブログ!
記録はいつまで伸びるのだろうか・・・


IMG_0273.jpg

さてさて今日はカラーコラージュ。
昨日講評でいわれた事を上手くいかしてほしいものですね〜
今回のモチーフはおもちゃ箱をイメージしてみました。
この暑くてじめじめした雰囲気を飛ばすような感じにしたかったのですがどうでしょう?

IMG_0274.jpg
明暗分かり易いように布茶色にしたんですけどもっと鮮やかな方がよかったかな?
そして、いわれて気づいたのですが夏と冬のモチーフが混在しているという。
その観察眼なかなか侮れませんなぁ。
是非本番に発揮してほしいものです。

ところで話は変わりますが、最近賃貸でアトリエを借りる事にしました。
大学で描けよって話になりますが震災後戸締まりの規制が厳しくなったため中々作業出来ないのと、最近自分の"畑"のことを考えていてそこから王道でのアプローチとは違うとこから攻めて行こうと思ったからです。
まぁ、まだ何も分からないのでとりあえず闇雲にやってみようかなという感じです。
そして数人で集まって借りる事にしたのですが、中々これが大変でして。
大体のことは友人がやってくれたのですが、割と似たもの同士が集まったということか私も友人も色々抜けていて話しが前に進まず・・・
やっとこさ昨日審査書類の目処がたったところです。
このように自由に絵を描く場所を作るだけで一苦労。
だから、この絵を描けるスペースを貸して頂けるこの予備校という場所と時間は気づかないかもしれませんが、とても貴重だと思います。
私とかは今気づいて後の祭りなわけですが、みなさんは"今"があるわけです。
是非たくさん良い作品を描いて、有効活用してください。

かわむら
posted by ユガカ at 10:58| 千葉 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 油画科通信 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年07月31日

コラージュ二日目

気付いたらオリンピックが始まっていてびっくりしました。
今まで結果を出していた選手の調子があまり芳しくないようで・・・
やはり世代交代の時なんでしょうか。

さてさて今日は、コラージュ二日目。
コラージュ課題に二日かけるというのは、完成度を求められるということですがみんなどうかな?
気付いてしまえば七月ももう終わり。
実は受験まであと半年になってしまいました。
つい暑さと現実の遠さに中だるみしがいがちなこの期間、意識してみんなこつこつ積み上げていけると良いんですけど。
この課題が終われば、次はカラーコラージュ。
今回やった“画面を面で構成する“ということを意識して次に活かせたらいいんじゃないかな!

みんながんばれ!


かわむら

posted by ユガカ at 15:21| 千葉 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 油画科通信 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする