2008年11月12日

ヨコトリ08

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よこはま〜♪たそがれ〜♪

ふ♪り♪む〜けばよこはま〜♪

みなとのよ〜こ♪よ〜こはま♪よこすか〜♪

歌謡曲などで数多く歌われる地、横浜。
まぁ今の若い人たちは上にあげた曲のどれ一つ知らないと思うけど。ここはあえてそのジェネレーションギャップを楽しみたいと思います。

そんな横浜でおこなわれる3年に1度の美術の祭典、横浜トリエンナーレ2008に行ってきました。

寒かったし、集合時間に遅刻する奴もいるし…。
この出だしがすべてを暗示していたのでしょうか…。

素直な印象として、
●規模、縮小してるよな…。
●なんで今更アブジェクト系の大御所アーティストなの?
●映像作品が多いけど、他の作品も見て回りたいから、あまりじっくり観賞できない。
というところでしょうか。

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平日に行ったということもあって活気がまるでない。

基本的に各ブースごとにアーティストが作品を展示して1つの会場を形作るというもので、全部で7つの会場で構成されています。

しかし、なかには割り当てられたスペースをもてあまして見えるものもあって『ホントにこれでいいのか?』と思わず突っ込みたくなるようなものも…。
そのせいか、全体的にスカスカな印象を受けました。

90年代に活躍したアブジェクト(おぞましい)系のアーティストが多数参加しているのも気になりました。ポール・マッカーシーやマシュー・バーニー、ヘルマン・ニッチュにマイク・ケリーなど。

ポール・マッカーシーは未だにブレていないその芸風に感動。昔話に出て来る妖精が排泄物を投げ合うというような映像がマルチスクリーンでブース全体に映し出されていた。21世紀もこのまま突っ走るのか。すごい!!

マイク・ケリーはアブジェクト系の芸風からは卒業して、3面のマルチスクリーンに歴史上の人物(と思われる)にヒップホップのビートに載せて台詞を言わせる、という映像作品+舞台装置を使った演劇的インスタレーションで、とても楽しめました。

ヒップホップなどの大衆文化を窓口に使いながら、かつ、作品に対して考えさせるところは、他の、クールであまり観客の気を惹こうという気持ちがサラサラない作品よりは、数段良かったと思います。

マシュー・バーニー、ヘルマン・ニッチュに関しては、どうぞ変わらずそのまま行っちゃって下さいという感じでした。


でも、こういうアーティストたちはインパクトありすぎるから、全体的に今回のヨコトリのイメージが少なくとも僕の中では、アブジェクト系アートに染まってしまいました。


あと、映像作品を見て思うのは、時間の流れがあるために、最初から見ないとよくわからないし、でも、観客の都合で始めからすぐに上映できる訳でもなく、作品を見るタイミングが取りづらくて『じゃあ、またあとでいいや…』ってなって、結局最後まで見られず、ちゃんと観賞できないということ。
それがまた、今回のトリエンナーレが映像作品が多いのなんのって…。


だから、絵画や彫刻って、時代遅れの古いメディアかもしれないけど、観客のそれぞれが好きなタイミングで観賞できるし、考えられるから、やっぱりいいなって思いました。

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芸大でお世話になったこともある中西夏之先生。60年代、パフォーマンスやハプニングで一世を風靡した人ですら行き着くところは絵画。先生曰く『パフォーマンスはたかだか30年、絵画は600年以上。歴史の厚みが違う』とおっしゃっていたことを思い出します。

今回の横浜トリエンナーレ、個人的な評価としては星☆☆☆☆☆といったところでしょうか…
posted by ユガカ at 11:44| 千葉 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 講師雑感 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年11月06日

ただいま

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どうも。

もう11月ですね。早いもので今年もあと1ヶ月とちょっと。
う〜ん。

入試ももうすぐそこです。リアルに試験が差し迫って来るのをみんなも感じていることでしょう。
でも、こういうときこそ目の前の課題に一つ一つ、集中していきましょう。
フワフワと集中力なくへんなこと考えてるときが一番要注意!
思い当たる人は改めよう。

前にもブログに書いたと思いますが北京での展示、行ってきました。
結論から言えば…



最悪…。



なにが最悪かと言えば、前もって北京に送ってあった作品21点がまだギャラリーに届いてないという話。それも出発直前に聞かされたんだけどね…。

参りました。本当に。

税関で引っかかって、未だに空港にあるらしい。

中国ではこういうことは日常茶飯事みたいです。税関通るのに最低でも2週間はかかるとのこと。ウエイティングリストにある品物の数が膨大で、なかなかスムーズには出てこないみたいです。はぁ〜。

こんなこと今更言っても始まんないけど…段取り悪すぎるだろ! こっちは前回の個展からの5ヶ月間で十数点の作品を仕事の合間合間で必死でやってんだっつーの!! ふざけんなぁ〜!!

ってもまぁ、その辺の手続きに関してはまったく僕自身も分からないので、任せっきりになっていた手前、僕にも責任があるのかな…なんて。
そんなことで頭に来ても何も解決しないしね。次はこういうことがないよう気をつけようと。

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はるばる日本から飛行機で3時間かけて辿り着いた場所。それは自分の作品が1点もない広大なギャラリースペースでした…。

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街角にはポスターが!! しかし、せっかく足を運んでもそこには何もありません…。

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仕方がないのでオープング当日、急遽現地で絵具を調達し、ライブペインティングをしてきました。

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本当はこういった作品でギャラリーの壁が埋まるはずだった…


次回は北京にある798地区というギャラリーやスタジオが集まる芸術家村のようなところを紹介します。
posted by ユガカ at 12:03| 千葉 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 講師雑感 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年10月17日

コンクールですね

10月も半ば。
もう秋だけど、ここに来るときに見える街頭の温度計に、20℃って表示がでてました。それって例年より暖かいですよね。

なんか、いつもより暖かいなーと思って、Tシャツにカーディガンで来ました。
今年は暖冬なんでしょうかね…。

自分のことを書かせてもらうと、今、展覧会の搬入目前(明日)で、けっこうテンヤワンヤしてます。
作品を1点ずつ、エアパッキンで梱包している作業の途中でこちらに駆けつけました。

オリンピックと、メラミンで記憶にあたらしい中国で展示です。
今年はこれで展示の予定は終了。

去年の上海から引き続き今年は北京。展示期間は11月の1日から1ヶ月(の予定)。作品点数は旧作7点、新作14点の計21点。
どうなるかわからないけど、勝負してきますよ。
僕自身も現地に行くので、詳しくはまたブログにて紹介できたらと思います。

まぁそんなところで、今日は何が言いたいのかといえば、僕にとっては北京が勝負、みんなにとっては今回のコンクールが勝負ってこと。
節目ってことです。

ある目標に向かって頑張る。一生頑張り続けるんだけど、ある時点で自分の今までを振り返る。それが節目ですよね。これまでの自分を試されるってこと。

ここで、今までの積み重ねが報われる人もいれば、まだまだ足りないと思い知らされる人もいる。でも、こういう機会に自分を客観的に見ることって大切です。
これからどうしていくか(どうしたらいいか)判るわけですから。

結果が悪くて、『あ、自分が思っているほど私には才能がないんだ…』と判れば、それを受け入れて、明日から頑張ればいいんですから。
良かった人は、とりあえず今までどおり目標に向かって精進していけばいいんだと思います。

明日はコンクールの採点&講評会。
ドキドキ、ワクワク、楽しみに。
それでは明日会いましょう。バイバァ〜イ。
posted by ユガカ at 19:52| 千葉 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 講師雑感 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年10月14日

秋っぽくなりました

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10月は油彩強化。みんないろいろと研究は進んでいるでしょうか?

自分らしさが分かるのは時間がかかると思います。迷ったり考えたりすることと、勘違いでも前に進むことのバランスが取れるといいですね。


どうしても迷ってしまったらモノを「見る」ことに戻ってみると良いですよ。それは自分と世界との接合点でそこが出発点であり、それがないと出発できないわけです。見続けることで植物が植物であると思う前の光景に戻れたり、見続けることで普段見ている植物と違って見えるのなら、それが表現に直結するかもしれませんね。


今週のコンクールは静物と図版の構成課題です。
いい絵を期待しています。

posted by ユガカ at 20:29| 千葉 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 講師雑感 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年09月27日

もう九月も終わります・・・

ちょっと肌寒くなってきましたね。あと三日で九月も終わり。一ヶ月早いものです。
芸大の長い夏休みも九月までで終わりです。休みはいつまであっても良いものなので少し悲しいです。私のこの夏休みを振り返ると特に出かけず、制作もまだ見えてこないものがあり中途半端な気分になります。ともあれ後悔たりしても仕方ないので気分を切り替え頑張ろうと思っています。


今日の昼間部の課題は触れるをテーマにした自画像課題ですがみんな終わらなすぎです・・・
構図もまとまりがないですね。いろいろと試し失敗するのも大事だと思いますがそれにしても手は遅いです。それぞれの得意不得意やら見えてはきてると思うので、良い空気に変えてほしいと思います。そして今後に繋がる作品を1枚まずだして下さい。足りないと思うものがあれば自分で勉強して下さい。頑張るのは辛いこともありますがその分充実感や結果が伴います。もっとやれることがあったと思いながら一年を振り返り受験に望むのはそれこそ辛いものです。変えようと思ってやれば変わるし終わらせようと思ってやれば終わるものです。気持ちを強く持って頑張りましょう。

体調管理は忘れずに。

posted by ユガカ at 14:41| 千葉 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 講師雑感 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年09月15日

夏もおわり〜

自由制作展も終わりいよいよ受験モードです。これからちょっとずつ寒くなっていって、一番寒いころはもう試験。

ただ受験モード、受験モード、受験の絵、受験の絵…ってならないように、自分のやりたい方向性を見つけて研究していきましょう。

ひとりひとり方向性の見つけ方は違って、なかなか難しいことですが、自分らしいものの見方とか、自分らしい絵具の使い方、自分らしい考え方が絵に出てくるといいですね。

一枚一枚しっかり仕上げること、予習復習をしっかりして力をつけていきましょう!


posted by ユガカ at 13:58| 千葉 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | 講師雑感 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年09月03日

自由制作展まであと3日

9月になっても残暑は厳しいざんしょ…。なんつって。

今週は自由制作展準備期間ということで、まずは大掃除。
アトリエの隅々までピカピカで気持ちいいですね。

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自由制作展まであと3日。
自分の責任で作品を作っていくことって、普段のように課題を与えられて制作するよりも数段大変だと思います。

自分自身の欲求に素直に向き合わないといけないし、かといって、自分の技量以上のものに手を出すと作品としてまとまらなくなったり…。

そのへんのバランス感覚が必要になってきますよね。

自由制作展が始まってしまったら、どんなに中途半端な仕上がりであっても人前に出さないといけないし。
その作品を気に入っていようが、いまいが、観る人は「◯◯君(さん)はこういうのがいいと思ってるのか〜へぇ〜」って思われるもんです。

”作品=自分”として他人は見てきますからね。

変な話、作品がショボければ作った本人もショボく思われてしまいます。

それがイヤなら本気出してやらないと。

結局大学受かったその先は、こういうことの連続ですからね。

ものを作るって大変だし、しんどいことのほうが多かったりのするけど、そのなかに楽しさを見いだせない人は、やっぱり、続けられないだろうなぁ〜って思います。

だからこそ、自分は本気で美術やれるかどうか、今、試されてるんだと思って頑張ってね〜。


posted by ユガカ at 12:22| 千葉 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | 講師雑感 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年08月16日

ブログのヘッダー

ブログのヘッダーを、気分一新、変えました。

夏期講習会も残すところあと1課題。観ていると、まだホワンホワンしていて、『大学合格』という目標がリアルに見えてなさそうな…。

美術への向き合い方というのはそれぞれにあると思います。

『こうなりたい!』と思う通過点として、みんなは美大受験を選んだ訳ですよね?

自分の想う芸術。自分の理想。

しかし、理想ばかりを云々言ったところで、自分が体を動かさなければ、いつまで経っても自分は今のまま。

美大受験て、一般大学の入試と違い、ただ勉強だけをしていればいいってものではなくて、自分の物事に対する考え方や、正直な欲望とか、コンプレックスとか、そういったものと向き合っていくことだったりします。

そこでは、ただ単に格好付けな、『自分、こう観られたいなぁ』みたいなものは、すぐにメッキが剥がされてしまいます。(そういった感じで制作していた同級生はほとんど作品作るのやめちゃってたなぁ…)

ホントの表現て、自分自身は観たくないもの、観られたくないものが出てきちゃったりするものだと思います。

ヘッダーのオイリー君みたいに、自分自身をいじめ抜いて、その先に何かが見えるっていうのが、ものつくりの世界だと思いますよ。

夏期講習、残り1課題。

真剣に自分と向き合った、課題とも向き合った、本気の作品を期待してます。

がんば!!

ちなみに、旧ヘッダーもアップしました。↓
Ver.1
yuga eizou.gif
Ver.2
yuga-eizou-2^.gif



posted by ユガカ at 14:05| 千葉 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 講師雑感 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年08月14日

ムサビ進学相談会

先日武蔵野美術大学の進学相談会に行ってきました。
朝から多くの受験生や予備校の講師が来ていました。受験生は教授に絵を見てもらったり、大学での授業の話をしたり充実した様子でした。


相談会の会場には問題集に載っている他にも参考作品として何点かありました。その作品も写真に収めてきたのでまた紹介します。ディティールの写真を見ると絵具の使い方にも幅があることが分かると思います。お楽しみに。



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玉川上水を通ってムサビへ



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アヒル池 涼しそう


夏が終われば受験まで早いですよ。夏期講習残りの期間もしっかり集中して1枚1枚大事にしてください。
posted by ユガカ at 11:31| 千葉 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 講師雑感 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年08月05日

人物課題

夏期講習前期も最後の課題となりました。

今日は曇っていて猛暑も中休みですね。まだまだ暑い日が続くので体調管理をしっかりしましょうね。

人物は形の狂いがマイナスになりやすいので、立体感を意識してしっかり見て描きましょう。普段の絵と同じで見せ所や画面を広く見せる工夫(構成)も忘れずに!


技術の習得も大切だけど、描きづづける力もとても大事ですね。今振り返れば僕も浪人時代に描き続ける体力をつけたと思います。何を「描く(つくる)動機」にするのかは人によって違ってくると思うけど、そんなものを見つけてみるのも将来きっとプラスになりますよ。

毎日来て集中して描くことや悩むこと考えること、たくさん絵を観ることを継続していきましょう。
posted by ユガカ at 11:46| 千葉 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | 講師雑感 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年07月28日

今日も暑いです。

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今日はビギナー、総合コース共に静物油彩です。講習会初の油彩ですね。ビギナーはただそのまま描かないようにあえて物も色も少なくしました。
狙いとは構図とは何かみんな考えるようになりましたね。ただ目の前にあるものを写し取るだけでは表現できないものがあります。どこにどう感じたか。それを画面のどこにどのような大きさでどう描くとそれが伝わるのか。それを構図で考えるのです。これは絵を描く上でとても大事なことです。皆は展示をする絵を描いていくのですから見る側も何を感じるかで成立するものがあるんです。簡単なことではないと思いますがこういうことを意識してやっていくと良いと思います。

暑いですね。暑くて私は食欲があまりありません。でも制作には体力が必要なので何かしら食べるようにしています。でも大学は休みなのでついついだらけてしまったり・・・皆もしっかり食べて残りの講習会がっちり頑張りましょう!!


RIMG0232.jpg 可愛いですね。
posted by ユガカ at 14:45| 千葉 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 講師雑感 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年07月24日

夏期講習会 虎の穴

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始まりました。夏期講習会。

暑い夏。

今ここで描いて描いて、描きまくって講習会明けには一皮剥けた自分の姿が想像出来るようにしましょう。
あっ!と言う間に季節は過ぎていきます。

1日1日大切に。日々、これ積み重ねです。

あと数ヶ月で『受験』という名の壁がやってきます。

それをよじ登るなり、叩き壊すだけの絵画力(もちろん学科もね)を身に付けねばならないのです。

夏期講習会虎の穴。

今日からの1ヶ月。がんばっていきましょう。
posted by ユガカ at 11:10| 千葉 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 講師雑感 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年07月10日

F100号にシクヒャック

ムシムシと湿っぽいですね。
なんでも、熱中症は気温よりも湿度が高いときの方が要注意らしいです。

温室効果ガスの問題が世界中で取りだたされている昨今。CO2削減に向けて何か出来ないかな…と自分なりに無い知恵をしぼっています。

やっぱりバイクではなく自転車とかに切り替えるべきなのかなぁ…なんて、原油価格が高騰し、リッター¥180の表示に目を丸くしても決断は先送り。
しかもバイクは故障中。修理に出すべきか考え中…。
いつの間にか楽を覚えてしまいました。楽しようとか、人としてダメだなぁ…。

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昼間部は毎年恒例のF100号大作ゼミです。

自分が表現したい事を、絵画を使ってどう伝える事が出来るか。
表現者としての度量が問われる課題です。
厳しいことを言えば、ここでヤル気が出せない奴がアーティストになろうなんてチャンチャラ可笑しくてヘソから茶が沸いちゃうってな話です。

もしも『この筆一本で生きていく』と心に誓ったことがあるのなら、今の自分がどれだけそこに近づいているのか、よ〜く考えてみることです。

誰かの敷いたレールの上を歩くことがイヤなら、自分自身でそのレールを作らなくちゃいけないわけです。

美術は基本的に人を楽しませるものだから、そこは自分も楽しんで、気楽に肩の力を抜いて制作することは大切です。でも、それは適当にものを作るのとは違います。

本気でこの道を目指すなら、”超”が付くほどの美術バカにならなくちゃいけない。

「自分はこうなりたい、ここまで上り詰めたい…」という欲求がない人間は、けっしてそこまでにはなれないということです。

まぁ、なぜこんなことを書いたのか…。自分なりに真意を汲み取って、これからの制作に繋げていってほしいと思います。

ガンバ!!
posted by ユガカ at 17:52| 千葉 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 講師雑感 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年07月08日

ラスト1週間

早いもので1学期も残すところ1週間。

昼間部は100号制作真っ最中ですね。きっちり仕上げてこそ力になると思うし、創ることの楽しさや喜びが味わえるものです。朝も少しでも早く着て描き始める等、うまく時間を使って仕上げてほしいと思います。

夜間部は1学期のまとめとしてデッサンをやっています。木炭で描くとき、ペンで描くとき素材の違いを感じながら、使い方を工夫しながら取り組んでほしいです。

1学期の最後はコンクールなのでそちらも頑張りましょう!
講師の個人賞もでるかもしれないので、絶対とってやるという意気込みで取り組んでくださいね。
posted by ユガカ at 19:05| 千葉 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 講師雑感 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年06月19日

人生初横尾

梅雨入り。今日は雨が降っていませんが、今週はあまり晴れ間は少ないとか…。

この梅雨があけたら、もう夏。今年の夏も暑そうですね。

やはり、何事も体が資本なので、夏に向けての体力作りを始めようと、ビリー隊長とワンツーマンで頑張っています。今年は、このビールならぬ発泡腹をメロンパンのように割ってみたいと思ってます。

さて、話は変わって、この間世田谷美術館でやっていた横尾忠則展に行ってきました。

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じつは本物を生で観るのはこれが初めて。人生初横尾体験なのでした。

美術館は平日だというのにかなりの人集り。
人が多くて、作品を見ようにも、どうしても人影が視界に入ってくるといった状態。
作品1点1点をじっくり観賞することは断念し、まずはスタスタと展示の全体を通覧しようと、足早に歩いていたのですが…

「まだ?まだあるの?」

と、作品が多すぎて若干当惑。

想像していたよりも作品点数がハンパない。
年齢を感じさせない、「老い」というものがどこにもない、その強烈な波動エネルギーに、酔うというか、精神的にも肉体的にもグラッとする感じでした。

すごい。やっぱり横尾忠則はすごい。

作品が全然心地良くないのがすごい。
岡本太郎とか、そういう系譜に連なる人なんだろうな…と感じました。
なんかもう、作品が良いとか悪いとか、僕なんかにそんな判断がくだせるレベルじゃないというか…。ハハァーってなっちゃう。

ものづくりって結局は持続力と、執念すら感じる集中力なんだなぁと実感しながら世田谷公園を歩いて帰りました。
posted by ユガカ at 15:23| 千葉 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 講師雑感 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年06月12日

資料集めしよう

雨が降ったり暑かったり梅雨の季節ですね。梅雨とともにアトリエの1学期も明けていこうとしています。時間がたつのは早いですね、1枚1枚しっかり描いていきましょう!


先週末は昼間部、夜間部合同で石膏デッサンコンクールの講評でした。
ものを見るちから、構図やかたちや調子など、画面への厳しさは身についてきたでしょうか?

1学期のうちに基礎力をしっかり身につけましょう。厳しく物を見て描く癖をつければ今よりいろんなことが分かるはずですよ。



2学期以降は基礎から表現に移行していきます。自分の絵を探求していくため絵をたくさん見たり、資料集めを今のうちからやっておきましょう。
まずA4ファイルを1冊買うことからスタートです。受験までに何冊集められるか挑戦してみましょう。

posted by ユガカ at 20:05| 千葉 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 講師雑感 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年05月22日

アト新版『屋上庭園』

急に暖かくなってきました…。
日焼け止めを塗らないと、酔っぱらいのような赤ら顔になってしまうので、この時期はなにかとUV対策に気を使います。

前回ふれた『屋上庭園』アト新ヴァージョン。

みんな熱心に課題に取り組んでいました。

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この課題制作の前に、それぞれが自分の作品のコンセプトを考え、それをカタチにするためにどういった素材や表現方法が適当かを講師とディスカッションしました。

そこである程度方向性を明確にしてから作業にあたったので、比較的スムーズに進行できたようです。

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アト新版『屋上庭園』展開催!

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各自が自作について解説(プレゼンテーション)をし作品発表。

さてさて、これから皆さんは大学に進学し、それぞれの進路に向かっていくことになると思います。絵画やデザインなど美術の様々なことを学んでゆく…。

その学んだことを活かして今回のような展示(限られたメンバーの目に触れただけでしたが…)を経験し、発表していくことはとても大切な事です。

自分たちが情熱を傾ける美術を社会にどう着地させるか?

これはこの先、みんな一人一人に投げかけられてくる問題だと思います。

まぁそんな難しい話はさておき、青空の下での授業は気持ちがよかったですね。


posted by ユガカ at 15:35| 千葉 | Comment(0) | TrackBack(0) | 講師雑感 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年05月14日

東京都現代美術館に行ってきました

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寒い。凍える!5月なのに!!

昨日は小雨が降りしきるなか、木場にある東京都現代美術館に行ってきました。
現代美術館で開催中の『屋上庭園』展にかけて、予備校のビルの屋上に生徒による1日限りの展覧会、『屋上庭園ver.アト新』(仮)展をおこなうため、デザイン科と油画科の昼間部を連れて視察に訪れたのでした。

『屋上庭園』とあわせて『大岩オスカール 夢見る世界』、それと常設展示中の『岡本太郎 明日への神話』も観てきました。

感想を一言で伝えるなら、どの展覧会もとても「マーヴェラス」でした。

『屋上庭園』と銘打たれた展覧会は、そのタイトルの持つイメージが強過ぎるのか、少し「あれ?」という印象を受けました。
一つ一つの作品にはとても興味深いものもありましたけど。正直、展覧会内容自体の苦しい印象は拭えない感じがありました。
でも『屋上庭園』という言葉の響きにはぐっと来ました。

大岩オスカールさんの作品は、巨大な画面に都市や都会の裏側(例えば工事現場や路地など)を彼ならではの幻視的なイメージと重ねて描いています。
マンガやアニメを彷彿とさせるインパクトのある構図に、迫り来るような大画面のキャンバスが圧巻でした。
アニメ世代にも馴染みやすいテイストで描かれていたので、一緒に回っていた生徒たちにも何か伝わるものがあったようです。

常設展示中の岡本太郎の壁画は、とにかく「でかい!」。
長年の保存の悪さによって痛んだ画面を、根気よく修復していく映像が流れていましたが、すごい。
絵具が剥離した部分は新たに絵具を点でのっけていくという…。それも面相筆みたいなので2、3uはあろうかとうい欠損部分を埋めていくのですから…。
死してなお愛されているんだなぁ…と、その偉大さを実感しました。

この3つの展覧会を巡って、果たして生徒たちの胸には何が残ったのか。
『屋上庭園ver.アト新』展の準備期間はたったの1週間(弱)。その間に彼らの胸に残った「何か」がすくすくと生長してアト新庭園に花を咲かせることを願っています。

みんながんば!!

posted by ユガカ at 15:30| 千葉 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 講師雑感 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年05月07日

有色地デッサン

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今日から夜間部昼間部共に有色地デッサンです。
中間色に明るい色、暗い色をのせ物を描いていきます。まずは大きな明暗を捉えてから色調を増やしていきましょう。
今日は暑いですね。そしてゴールデンウィーク終わってしまいましたね。この連休はどこに行っても混んでいました。上野もひどかったです。
私は今日休み明けでちょっとぼけっとしています。学校も人が少なかったような。五月病にかからないように頑張ります。みんなも頑張りましょう。
posted by ユガカ at 16:52| 千葉 | Comment(0) | TrackBack(0) | 講師雑感 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年04月24日

まずはエスキースから!

今日も木炭デッサンです。夜間部はラボルトに続きアリアスを描きます。
どんどん手を動かしてくださいね。そして前回言われたようによく見て下さい。形も違ったら直しましょう。
ところで、始めに木炭を付け形をとったりする訳ですが、その前にエスキースをしなくてはなりません。頭の中で構図を作るよりも描いた方が自分のイメージをより正確に出すことが出来ます。木炭・鉛筆デッサンにおいても油絵においてもエスキースは必須です。なので最初はエスキースの意味がよくわからなくても描く癖をつけておきましょう。
エスキースのあとはいつも通りぐいぐい描いてください!
posted by ユガカ at 18:57| 千葉 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 講師雑感 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする