久々に時間があったので東京都庭園美術館にジェームス・アンソール展を観に行った。お恥ずかしながらこの美術館には始めて向かう。場所はシロガネーゼの白金台。ひっそりと木々に囲まれた場所にぽつりと建っていた。
旧朝香宮邸(華族?)をそのまま美術館として利用したもので、建物そのものが”美術品”て感じ。素直にお金持ちっていいなぁ〜って思った。
アンソールの作品が日本に来るのは約20年ぶりらしい。うちの予備校に20年前のアンソール展のカタログがあり、何とも言えない珍奇な感じがとても興味を引いた作家だった。
作品は油彩画に版画、デッサンまでかなりの量が展示されていた。北斎漫画の模写などもあり東洋美術への関心もあった事がうかがえる。
作品は悪夢だったり世の矛盾だったり、そのままでは悲惨きわまりない内容をユーモラスにさらりと観せるあたりがすごい。そしてその作品数にも脱帽。
鑑賞者の目を気にしない純粋な創作態度に、戒められるような、勇気づけられるような、複雑な気持ちになりました。
久々にいいものを見てグループ展前の追い込みにも気合いが入るってものです。
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やっぱり生で見ると絵の印象が全然違いそうですね。
昨日は銀座にくり出してみました。
束芋をギャラリー小柳に。アルファMで近藤さんを、あと第一生命のギャラリー。そして飯田橋にて友達のグループ展、高円寺のベンチというお店にて友達の個展を見てきました。
どんどん足を運んでみることで、受ける刺激。大切ですよね。