今はインターネットでの発表なので、いちいち大学構内で掲示されている番号を見に行かずにすみますから、便利といえば便利な時代になりました。
僕の時はまだそんなものはなかったので(ポケベルの時代!)。
現地までの電車のなかで、不安と期待が入り交じったあの特別な心境を味わうことが今の受験生にはないのかぁ…なんだか寂しいなぁなんて皆に話していたんですけど。
よくよく考えると、僕が受験生の時も、私立の発表は予備校のスタッフの方が現地にいって番号を確認して、それを手書きにして校内に貼り出したもの(またはポラロイド写真)で確認していたので今の受験生とあんまり大差ないといえばなかったんですよね。
ちょっと過去を美化してました。
でも未だに東京藝大の発表だけはその年の入試の最後(ホントはまだ試験あるとこも残って入るんですけど…)ってこともあって、みんな現地に行って自分で確認するんですよね。ネットでの発表がおこなわれるようになっても、これは僕のときも今の時代の受験生も、変わらない。「自分の目で確認したい」ってみんな思うんですよ。
そんときに色々考えるんですよ、電車の中で。自分はどれくらい頑張ったかとか、どれだけ真剣に日々を過ごして来たかとか…あのときもっとやっておけば…とか。人間ですからね、過去に捕われちゃう。
まぁ結果なんてのはなるようにしかならないって言うのが本当の所で、僕も全然手応えがなかったのに受かってたってことがありました。
でも、頑張らずに落ちると、その後振り返った時に、絶対自分を責めるし、若干卑屈にさえなると思うんですよ。トラウマ…とまでは言いませんけど。
やれるとこまでやってダメだった時って、そうはならないので。結果がどうあれ、自信になりますよ。
だから人間、頑張ることが大事なのかなぁって、この歳になって何となく気付きました。結果のためとかでもないんですよね。
私大の結果が出て、とりあえず油絵科全員、行き場が決まって僕自身一安心です。なかには今の結果に不本意な人もいると思いますけど。
まぁあと残すは芸大入試のみなので、本当に最後の受験、悔いのないようにやって欲しいと思います。(芸大受かれば学費の面でも親孝行だしね)
芸大一次試験の突破目指して、がんば!
ichi