今のところは涼しい気候ですが、これからグッと暑くなるのでしょうか?
油画科は夏期講習会に入り、昼間部、夜間部合同での授業。
そして今日はペンデッサン。
細部までモチーフを観察してばっちり描き込んで欲しいです。
最近読んだブログになるほど〜と思ったことが書いてあったので、ここで要約して伝えてみたいと思います。クリエイティブな能力にまつわるお話です。
ある企画が持ち上がり、一週間後にプレゼンがあるとします。
凡人級のクリエイターというのは3日か4日くらいアイデアを絞り出して、残りの3日でそれを形にしてゆく。
あまり能力のないクリエイターというのは1日でアイデアを出し、6日かけてアイデアを形にしてゆく。
そして超ど級のクリエイターというのは6日くらいアイデアを練りまくり、1日でそれを形にしてゆく、らしいです。
やはり斬新なアイデアや今までにないものを生み出そうと思ったら、色々リサーチしたり、様々な視点で考えたり、よりシェイプアップさせて思考を発酵させてゆく必要があります。
そうして出来上がったモノは「どこかで見たことがあるようなモノ」よりもそれを手にする人により深い驚きや感動を与えることができます。
だからアイデアが大事、ということです。
ここまでなら「そんなこと知っとるわ」っていう内容のブログだったんです。
が、この話の面白いところは、超ど級クリエイターの「アイデアを1日で制作」するという部分、わずか「1日」でイメージを形に出来るというところが重要であり、要するにそれは短時間でアイデアを形にできるスキル、並外れた技術力があればこそ可能となるアプローチの方法なのだと言っていたことが僕には目からウロコだったのでした。
まとめあげるスキルがあるからこそ、その分ギリギリまで考えていられるということ。
これ、美大受験にも言えることです。
手際良く絵が描けること。なんだかんだあってもどうにか出来るという自信。それがあれば短い制作時間の中でもアイデアやコンセプトを色々とこねくりまわせるし、独創的な発想を生むための時間をより多くとることが出来ます。
エスキースにじっくりと時間をかけてより良い発想を生み出そう!でも時間もないぞ!
ので、この夏期講習の前期基礎コースで、デッサンの基礎、モノをしっかりとスピーディーに描く技術を身につけていって欲しいなぁ〜と。
特に現役生は基本的な技術力を確かなものにして、中期応用コースから始まる、「自分のアイデアや発想を絵にしていく」課題で、より面白い独創的なアイデアを生むための時間を多くとれるようになっていってくれればと思います。
まぁ昼間部生にも言えることですけどね。
がんば!
ichi