明日は消費税増税法案の採決の日ですね。気になります。どうなることやら…。
油画科夜間部は今日から三原色のパステルを使っての静物デッサン。
三原色というのは、まず色光(PCのモニター画面など)か色料(絵具や印刷物など)かによって違いがあるのですが、要は様々な色を作り出すのに必要最低限の色のことです。
この三色を混色することで他の様々な色が表現できるのです。
色光の場合はR(レッド)、G(グリーン)、B(ブルー)の三色。
色料の場合はC(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)の三色。
色光での混色は加法混色というのですが、今回の課題からは外れるので、説明は省きます。
色料での混色は減法混色といい、シアン、マゼンタ、イエローの三色を全て混ぜると暗くなって(明度が落ちて)ゆき、最終的には黒になる(理論上は)ので「減法」混色といいます。
減法混色
シアンとイエローを混ぜるとグリーンに、イエローとマゼンタを混ぜるとレッドに、マゼンタとシアンを混ぜるとブルーに、といった具合にその他の色を作り出すことができます。
この法則を利用して静物の色を再現してみようというのが今回の課題です。
シアン、マゼンタ、イエローになるべく近い色味のパステルで描いていきます…
一口に「赤」といってもその中には様々な変化が含まれます。そういう微妙なニュアンスを含んだ色を発見し、使い分けていくことは、これから色彩表現をおこなう上で非常に重要な経験になっていきます。
思い込みによって色彩の様々な変化を切り捨てている場合も非常に多いです。
「え?こんな色が入っていたの?」という方が以外と自然に見えることさえあります。
印象派の画家が戸外に出て自然の様々な光の変化を新鮮な気持ちで発見していったように、この課題で何か色に対する気付きや発見があると良いですね。
ガンバ!
ichi
美大受験はアーティストへの第一歩。油画科