GWも終わり、当分浮かれるイベントもないですね。
昼間部生は研修旅行が中旬にありますが、それまでひたすら絵に打ち込む日々。
昼間部の今日の課題は、昨日から引き続きマチエール研究。
絵具を塗重ねて様々な絵肌を作り出していきます。
油絵具は塗り重ねや盛り上げなどができ、立体的にテクスチャー(質感)を表現することが可能です。
それによって根気よく細部を描かなくとも絵具の特性を活かして、それらしい質感表現ができたりします。(レンブラントの人肌の表現などは、豚毛によるホワイトの厚塗りの上に若干暗い絵具を透層することで生々しい質感を獲得しています)
先日の美術史ゼミでもやりましたが、モーリス・ドニの有名な言葉、
「絵画が、軍馬や裸婦や何らかの逸話である以前に、本質的にある秩序で集められた色彩で覆われた平坦な表面であることを、思い起こすべきである」
という発言。
あの言葉の意図は、絵画とは何が描いてあるかではなく、「どのような秩序」で絵具を塗るのか…ということもまた、大事だよねってことです。
それはつまり、絵具を使ってどのように画面を「構成」するかということ。
構成するためには絵具の様々な要素、それは明度であったり、彩度であったり、色相であったり、その他に厚い、薄いなどを理解して、自分なりに扱えるようにならなければなりません。
そのためにはこういった「マチエール研究」は非常に重要ですよ。
言葉や体と同じように、絵具を使って自分のイメージがスムーズに伝えられるようになるまで、たくさんの経験を積みましょう。
ガンバ
ichi
美大受験はアーティストへの第一歩。油画科