藝大1次まで残すところあと2日。
25日には藝大の1次試験とタマビの発表が重なって、受験生にとってはなんともソワソワするようなスケジュールですね。
今までの1年間が目に見える形として自分自身に突きつけられるこの時期。
客観的な自分の実力が白日のもとにさらし出されます。
自分のなかでの自分像と、第三者をも含めて判断された、ある意味本当の自分像。まぁどちらが本当の自分かどうかは置いておいても、「第三者による自分像」と向き合うこと、これはなかなかに大切なことでもあると思うのです。
到底認められないような結果だとして、それを認めずにツバを吐いても、ただただルサンチマンの深みにはまっていくだけで、あんまイイコトないような気がするんだよね…。まぁ「復讐心」をバネにやり抜くってこともあるので、一概に良くないとは言えなくもない気もするけど。
前々回のブログにも書いたけど、自分自身を認めること、良い事も悪い事も。そこからスタートしないと結局ハッピーエンドにはならないような気がなんとなく最近していて。
「復讐心」から無理をして、それによって得た「利益」は、結局やりたくない無理をして得たものだから、その「利益」だけを守りたくなって、行為自体を忘れいていくというか…。
…なにが言いたいかというと、絵を描く苦労や、ギリギリ感や、そのときの行為や、考える事そのものを楽しめないと、やっぱり良い絵にはならない気がしています。
そして、やっぱり絵は技術のみで描くものでもなく、気持ちのみで描くものでもなく、与えられた環境によってのみ描くものでもないし、その絶妙なバランスによるものだから、その三つをコントロールする「意思」というか「やる気」?が大事だと思います。
だから「苦しんだり、楽しんだり色々あるけど、そんな絵を描くって事が好き」ってことを、このギリギリの藝大入試までのラストランのなかで思えるかどうか。
様々な「第三者による自分像」と向き合って、追いつめられて、切羽詰まったこんな時期にでも、それが思える人がやっぱり他の誰よりも輝いて、大学に合格していくのだと思ってます。
残りの時間、ギリギリまで自分を追い込んで、そのなかで「コレだな!」と思えるものを見つけ出せるかどうか…です。
がんば!
ichi
美大受験はアーティストへの第一歩。油画科