私大入試が一区切りつき、東京芸大の1次試験まで、あとはまっしぐら!
今年の入試はどうなんでしょう、僕の個人的な想いですが、やっぱりあの震災があり(枕詞になりつつありますが…)、それまでの未来予測が崩れつつある今、これからどのようなヴィジョンを確立していくのか、単純に「美術」の枠を超えて、そういった問題に対してどのように自分なりの答えを探していくのか…そういうことを自問自答していけるような人材(新入生)がやはり求められるように感じてなりません。まぁ、いち予備校講師の戯れ言ですけどね。
「受験」で「絵」を描いているので、「受かる/受からない」で物事を考えざる得ないし、そうでなければダメな部分もあるけれど、「絵」は理屈ぬきで人を動かすことのできる起爆剤のようなものだと思う。
そうした起爆剤の連鎖で「絵」や、ひいては「美術」は繋がっていて、誘爆が誘爆を引き起こせば、そこからさらに違う分野に「誘爆」を引き起こせるかもしれない。
受験に話を戻すと、「受かる」ってことは少なからず教授の心を爆発させた、感動を与えたってことだと思う(学科あるけどね)。
毎日毎日絵を描くことを「こなしていく」ような受験生の制作活動。アウトプットするばかりでどんどん絵が痩せていく悪循環。受験のプレッシャーのなか、評価されることのみを考える打算的な考え。そんな中で描かれた作品が「誘爆」を引き起こすだろうか?
「絵を描きたい!」「絵っていいな!」という能動的な何かが欠けた作品は、やっぱり、良くても「可もなく不可もなく」という宙ぶらりんな評価しかでないと思う。
だから、私大入試が一区切りして、時間に若干の余裕がある今、美術館に行ったり、画集を観たり、ネットで気になる作家を検索したりして、自分自身「誘爆」されてみることが大事なんじゃないでしょうか。そしてその爆発を他者に拡げていく。その循環が「文化」なんじゃないかな。
いやぁ、なんでこんなに「爆発」ワードがでてくるのかっていうと、昨日、岡本太郎現代美術賞展を観に行ってきた影響だと思われます(「芸術は爆発だ!」by岡本太郎)。
今回の美術賞展には友人、知人が数人おり、観覧してきました。岡本太郎の作品も常設されていて、なんだかそういうエネルギーを貰っちゃったんでしょう。
エネルギーの補給をこまめに!次の目標は芸大1次通過!!みんながんば!
美大受験はアーティストへの第一歩。油画科
ichi