単純に重ねて貼っていけば、後から貼った部分が手前に来ます。しかし、背景に大きく1枚貼る事で、逆にモチーフを手前に見せたりすることができたりします。いわゆる地と図の関係というやつですネ。
その他にも、モチーフ全体の明部と暗部でベースになる色を変える事で、光の表現を強調したり、またはモチーフの面の方向によって色を変えることで、立体感のメリハリを利かせたりと、様々に工夫する事が出来ます。そうすることで、モチーフを取り囲む空間を再現するだけではなく、画面構成も含めた絵画的な空間表現について、いろいろと気がつく事が出てきます。
これは構成課題やイメージ課題にも応用できる、とても重要な力です。1学期にはデッサンやコラージュ中心のカリキュラムになっていますが、ここでしっかりとモノにして、夏以降の実践的な課題に備えて欲しいです。
iwa