2011年06月07日

コラージュ

昼間部はコラージュの授業。静物モチーフを色画用紙や布を画面に貼りながら表現していきます。この勉強法、絵画空間を考える上でとても重要な要素を含んでいます。

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単純に重ねて貼っていけば、後から貼った部分が手前に来ます。しかし、背景に大きく1枚貼る事で、逆にモチーフを手前に見せたりすることができたりします。いわゆる地と図の関係というやつですネ。

その他にも、モチーフ全体の明部と暗部でベースになる色を変える事で、光の表現を強調したり、またはモチーフの面の方向によって色を変えることで、立体感のメリハリを利かせたりと、様々に工夫する事が出来ます。そうすることで、モチーフを取り囲む空間を再現するだけではなく、画面構成も含めた絵画的な空間表現について、いろいろと気がつく事が出てきます。

これは構成課題やイメージ課題にも応用できる、とても重要な力です。1学期にはデッサンやコラージュ中心のカリキュラムになっていますが、ここでしっかりとモノにして、夏以降の実践的な課題に備えて欲しいです。

iwa
posted by ユガカ at 14:31| 千葉 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 油画科通信 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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