冷え込んできました。
寒さで大気は透きとおるのでしょうか?
昨日は夜空に満天の星空を観ることができました…。
なんか書き出しがやたらとロマンチィックに…。
皆さん油彩は想うような表現、できてますか?
油彩はデッサンのように明度だけでなく、色相も問題になって来るので大変ですよね。赤、青、黄など、様々な色相も表現に取り入れていかなくてはなりません。
でも色があるからといって、それだけに意識をとられ過ぎると、絵はまとまらなくなります。
色彩表現に革命を起こしたとされるアンリ・マティス。
彼は初期には野獣派として活動し、世間に物議を醸し出した画家です。
まぁ今観ると、それほどのことはないように思いますが、当時は相当エキセントリックだったことでしょう。評価も散々でした。
アンリ・マティス <緑のすじのある肖像> 1905年
マチィス本人も『街で、もしこんな緑のすじのある人を見かけたら、私も逃げ出すよ』なんて自嘲的なコメントを言ったとか言わなかったとか…。
印象派から端を発する色彩の問題をより発展させたものだったのですが…。前衛的な表現はなかなか理解されなかったようです。
しかし、こんな一見でたらめに色彩が使われているような絵でも、明暗の関係はかなり正しく表現されています。
それでは、この絵を白黒にしてみましょう。
どうでしょうか?以外と白黒になると普通っぽい感じ…しませんか?
色相においてはかなり自由な表現をしていても、明度に関しては真面目に表現しています。
そのことが破天荒な表現に見えてもまとまりのある、筋が通った表現になっているんだと思います。
皆も、たまには自分の油彩をカメラに撮って、白黒にしてみると、自分の問題点が見えてくるかも知れませんよ。
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夏にはお世話になりました。
このマチスの絵は見覚えがあります。
僕が気に留めたのもやはり予備校生の時代です。
この緑の筋がもしないとすると…
やたら眉毛が目立ち
ゴキブリの触覚さながらではないかな。
この緑の筋があることで、
辛うじて人間になてるんですね。
きっと、マチスにとって眉毛が特徴的な女性だったんじゃないかな? なんて僕は想像しました。
それで、眉毛を先に描いたら、なんとなく不自然。
で、この緑色の鼻っ柱を描いてみた。
その挑戦こそが作家性です。
常に見習うべき態度です。
失敗してもいいからね。
本当にチャレンジして失敗したものを笑う人は
いないよね。駄目だしはあるけど必ず評価されます。みんなに勇気を与える表現。
本当にこれから勝負の時期だとは思いますが、
http://www.otafinearts.com/
もしお時間があれば
気分転換に展覧会を見てくださいね。
ではまたお会いしましょう。