石膏、石膏、石膏…。
石膏デッサンの課題が続きます。昔はデッサンといえば石膏でしたが、今はあまり描かなくなりました。
なぜ石膏を描くのか?理由も分からないまま、木炭で手や顔や鼻の穴が真っ黒くなるまでひたすらに描いていたのを思い出します。
アカデミックな技巧の修練の手始めとして、誰もが必ずやったことがある、それが石膏デッサンです。
なぜ”石膏デッサン”という課題が生まれたのか?
もとはギリシャ彫刻である石膏像(ほとんどはローマ時代の模刻だったりします)。西洋文明発祥の地であるギリシャの美を学ぶという意味合いからその彫像をデッサンするようになった、という話を聞いたことがあります。
新古典主義の時代(18世紀頃)にはギリシャ、ローマ時代の厳格な芸術表現が美術の規範として崇められたので、その時代に石膏デッサンという課題が誕生したのかもしれません。そうだとすれば300年以上の歴史がある、ということになります。
それが明治以降、西洋絵画を輸入していくなかで日本にも伝わり現代に至る。というところではないでしょうか。
つづく



